まわりのひとびと

気になる周囲の人々のこと。時々、脱線。

勘違い男

小学6年生の時に好きだった男子。
バカがつくくらい真面目なコだった。
真面目すぎて、告白したら「まだ、早い」って断られた。
いや、別にイヤらしい付き合いなんて求めてねーし。むしろイヤだわ。
お話したり、交換日記できたりすれば充分だったんだが。
なのに、僕たちまだ早いって言われた。笑

同じ中学に進み、
恋に恋するわたしはすぐに別のコに恋をした。
生真面目ボーイとは気まずくもならず、普通に同級生として卒業。

違う高校に通いその間連絡も取らず、
卒業後、わたしは実家から離れた大学生に。生真面目ボーイは地元で就職。


ある時、長い休みに実家に帰った時に、生真面目ボーイから電話があり、暇を持て余していたわたしは生真面目ボーイの車で遊園地に行った。相変わらずつまらないほど真面目な青年だったが、帰りに大胆な行動に出た。
まだ、日も高い時間にラブホに入ろうとしたのだ。つきあってもいないのに。4年以上も連絡も取り合っていなかったのにだ。

物事をハッキリいう強い女だったわたしが「やめてよ!何考えてんの?」とキレ気味に言うと、「ごめん、女の子はみんなそうして欲しいのかと思って」みたいなことを言う。「アホか、つきあってもいないのにそれはないわ」というと、慌てて自分の話をし始めた。
ついこの前までつきあっていた彼女は、わたしも知っている中学のときの同級生の女の子で、生真面目ボーイが真面目過ぎるあまりに清らかな交際を続け手を出さなかったら「なんでしてくれないの?」と怒ったというのだ。
して欲しかった元カノとつきあってもいない元クラスメートのわたしを一緒にしないで欲しいのだが、生真面目ボーイは女は皆そう望んでいるのだと純粋に思い込んでしまっていた。
そこからは、わたしのお説教タイムだ。無事に家に送り届けてもらうまで、それは続いた。

真面目過ぎるあまりに応用のきかない、かなりの勘違い男とはそれ以来一切連絡も取らなかった。しばらくして実家も引越してしまったので、真面目ボーイも連絡の取りようがなかったはずだ。
まさか、あいつ、わたしが小6のときに告白したのを、19になっても有効だとでも思ったのだろうか?

ありえねぇ