まわりのひとびと

気になる周囲の人々のこと。時々、脱線。

ドラマ「神の舌をもつ男」

  大好きな佐藤二朗がでる堤幸彦ドラマということで、とても楽しみにしていたドラマだったが、今のところガッカリしている。

 外出していて観落とさないように、録画予約もしているがつまらない。なんでだろう…木村文乃がコメディエンヌの才能がない。過去の堤幸彦作品のヒロイン、中谷美紀仲間由紀恵戸田恵梨香は役にハマって、演出されたキャラクターが立っていた。それぞれの不思議ちゃんキャラがしっかりと作られていた。もちろんそれを求められて演じることができる女優さんの力もさすがだ。

 堤監督の腕が鈍ったのか?木村文乃をキャスティングしたのが失敗だったのか?木村文乃の力不足だったのか?脚本が悪いのか?変顔もするし、いつもより突き抜けて、頑張って演技しているのはよくわかるのだが、どう動いても、何を言っても面白くないというのはコメディサスペンスドラマ(そんなジャンルで合ってる?)としては致命傷だ。

 

 向井理はどうだろう?コメディ要素のない役どころだから仕方ないけど、もう少しかっこいい部分を捨てて端々でダサいところを見せたらもっといいのに…メガネをかけても、ふんどし姿になっても、やはり、どこかしらにイケメンの要素が見え隠れしてしまっている。イケメンは隠し切れないものなのか…いや、阿部寛はイケメンだけど笑えた。

 

 そして佐藤二朗。彼の良さを全く打ち消していてとてもザンネン。どのドラマも同じじゃつまらないと意表を突いた役であるのは理解できるので、まさかの、唯一まともな事を言う男というのもよいと思うのだが、他の2人にコメディセンスがなく面白くないので、淡々とまともなツッコミをするという面白さが際立っていない。

 

仲間由紀恵戸田恵梨香も他の役のときに特にいい!と感じたことがないけれど「トリック」と「SPEC」でのコメディエンヌぶりは好きだった。堤監督はそういうものを引き出す才能があるんだと思っていたのだが…演出しきれない場合もあるのですね。

 

その俳優さんの良さをいかしきれていない監督のせいなのか?

与えられた役を演じきれない力不足の俳優のせいなのか?

 

毎回のゲスト出演者は秀逸でこれぞ堤幸彦ドラマ!と思う人ばかり。

そこには救われている。