まわりのひとびと

気になる周囲の人々のこと。時々、脱線。

ドラマ「ラヴソング」はなぜ低視聴率?

 福山雅治は好きでも嫌いでもない俳優なので、作品が面白ければ見る。今回のドラマは1話を見ていまひとつと感じたが、いやまだまだ次の展開で面白くなるかもと2話も見たが気持ちが盛り返さなかったので見るのを止めてしまった。


 なんでだろう?
人それぞれの好みの問題だから、自分がはまらなくても世の中の大勢の人たちに支持されるものはたくさんある。1つ前の月9「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」も低視聴率だったそうだが、わたしははまった。そもそも、「Mother」や「Woman」などのドラマが好きで、「いつ恋」を書いた坂元裕二という脚本家のドラマにはわたしの好きな話や演出が多いのだと思った。今の時代、実際にはこのように人は会話しないけれど、彼のドラマに出てくる登場人物みんなが言葉を大事に丁寧に話すところがいい。昔のこの人の脚本よりも「Mother」以降の「それでも生きていく」「Woman」「最高の離婚」「問題のあるレストラン」などは、世の中の批評や視聴率は知らないけれど、わたしはかなり好きだった。
 
 世間一般の評価とわたしの好みが一致しない時もあるけれど、「ラヴソング」に関しては自分の好みと世の中の数字とが合致したみたい。
 
まず
なんだかデジャブかというような既視感ある設定。昔、高橋克典中島美嘉で似たようなドラマがあったよなぁ。話しの細かい流れは違うのだろうけれど、傷ついた元ミュージシャンが若い女の子の才能を見出し世に出すことによって自分の傷も癒されていく、みたいな大まかな流れは同じだろう。まだこの後の展開はわからないけれど。
  いくら若く見えてかっこいいとはいえ、40代後半の福山とハタチそこそこの女の子の完全に親子ほどの年齢差ラブストーリーは気持ちが悪い。この若い女の子が超美少女で小悪魔的な魅力があるキャラ設定で違うストーリーなら、はまることもアリなのかもしれないが、シンガーソングライターの女の子はいまひとつストーリーにはまるほどの魅力がない。演出もあるのだろうが、顔というか動きというか声というか惹きつけられるものがないのが残念だ。常に口が尖っているし。顔の良い悪いではない。キャラ設定に魅力があるかないかだ。ただ、彼女の演技は、初めてとは思えないほど上手だと思った。どっちかというと、どの作品でも同じ口調で喋る福山の方が一本調子に見えたくらいだ。
 今、勢いのある菅田将暉の役どころも良さをいかせていないし。
 
いくら演者が頑張っても脚本がつまらないとダメだし、脚本がよくても演者に魅力がないとダメ、演出も関係してくる。
 
ドラマや映画ってむずかしい。